SCI-FI REVOLTECH #022
【1/8 MASTER MODEL】
2011年2/1発売のリボルテック・プレデター、エイリアンに引き続き原型を担当させて頂き恐縮です。製品詳細はコチラのサイトでご確認を。

原型をやってる身としては、大手メーカーからのオファーでエイプレをやらせて頂けるってのは身に余る光栄。海洋堂のリボルテックってコンテンツは相当な数量が流通するので、その分プレッシャーも多い。モチロンその分やりがいも有るワケだけど、併せて叩かれる事も覚悟しています^^;。

さてそのプレデター、なんといってもやはり顔が命なんでソコに費やした時間はけっこうなもんです。既存で各社から良いモノが出ている昨今、小さめの可動人形だからと手を抜くわけには行きません。といって縮小されたらイマイチ判らない?・・・って事で複製原型の画像を載せておきますね。
まぁまぁ出来たかな?って思ったからコレで納品したんすが、どんなもんでしょう?製品はアクセサリー(ヘルメット)の関係上「口閉じ顔」ですが、マズは「咆哮顔」で作りました。それから口閉じを作ってメットを被せ・・・って感じ。因みに口閉じを作る際、眉根あたりから目元・口元などの全てを専用に作り直しています。
製品にこの咆哮顔が付属できないのは残念! たぶんドレッドが難点だったんじゃないかな?マトモに70本以上/5種類のドレッドを植えたので開発には往生したと思います^^;。(以下参考。笑)
やってみて判ったんだけど、この作り方は無可動のフィギュアを作る場合はしないほうが良いだろうと。ドレッドを本体に馴染ませるのが凄く大変なので。可動前提のリボルテックだからこうした方が首の可動領域が確保出来るだろうって事でやったワケですが・・・結局製品ではブロック分けになってますね。
コレは3千円を切る上代価格のフィギュアの場合は致し方なしだと思う。だったら最初からそうして作ってあげてたら良かったなぁと反省してます。
そういったコスト的な事で「咆哮顔」と「口閉じ顔」の二個はつけられなかったんだろう。で、メットを取りつけられる「口閉じ顔」を選択して製品にしたのかな?

そんなこんなでどうにか製品になったのでご紹介。自分の作った原型は27cmくらい、その大きさでも結構な密度で作ったつもりなんだけど、ソレを余すトコなく凝縮した製品は実際に見たら驚く程の高密度になってますヨ〜♪
【REVOLTECH PREDATOR/KAIYODO】
顔がデカくて足が短いですか? そうですよ、そう作ったので(笑)。自分が思う既存のプレ・フィギュアで不満なのがその部分。なので制作中は顔の大きさと胴長・短足を特に意識しました。可動の為のカットやリボ球を仕込まないとイケナイのでそのバランスも微妙に違ってきてますが、良い具合に仕上ったなって思ってます。海洋堂さんお疲れ様でした〜。

ところで残念なのがやはりヘルメットの大きさ。「ヘルメットを脱着可能に・・・」ってのに無理がありましたね^^;。素顔の大きさを選択すればメット装着時の顔は大きくなる。ココを丁度良い大きさにするには脱着不可にして、それでも必要って場合は別頭を用意するしか無いかな。 理想は「咆哮顔」「口閉じ顔」「メット装着時」のスリーヘッド仕様にするって事だけど・・・現状の価格帯では無理でしょう。

もしくは顔の前面部のみを脱着式にする。それだと咆哮・口閉じ・メットの顔前面部の差し換えのみで楽しめるハズ・・・と今更ながらに思ったり。その場合はへんなところに分割線が出ちゃうんだけどね〜。なんにしても痛し痒しな感じです。

因みにメットを装着して顔の大きさが丁度良いと感じるフィギュアは、それでは素顔状態では小さいです。なぜなら劇中スーツは顔の前面を外してヘルメットを被っているから。

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