REPAINT
【el. / 海洋堂】
’07年7月6日、「el.」がPVC完成品としてリリースされました。購入してくれた人ありがとう!そしてこれから買ったろうかって人、宜しくです!そんで、ただ単に飾るより手を加えたらどうっすか?って提案するページですココは。自分も最初はPVC完成品のリぺイントから始めました。全部塗るより手っ取り早いし、少しでも手を入れることで愛着が湧くんじゃなかろーかと。
初めてなら何回か失敗するかもですが、ソコはソレ やり直せば良いだけの事です。GKを買って塗るよりは随分楽ですし。リペイントする部分が増えて行ってほぼ全身を塗り直せるようになったら、技術的にはGK製作が可能です。その導入部分としてチャレンジするのも一興かと。自分で塗れるようになったら楽しいですよ〜。

@解体
ガッチリ接着しているので「もぎ取り」ます。言えば最初の難関ですね。もぎ取る事自体は簡単です。難しいのはお金を払って購入したモノを「壊す」という行為に他ならないので、ソレができるかどうかと言う「心」の問題ですね。「ヤベェ!」ってなったら瞬間接着剤でくっつけ直したらイイぢゃん!って軽い気持ちで行きましょう。因みに出きる限り破損の少ない状態でバラせる方が良いのは言うまでもありません。

A塗料を剥ぐ
別に剥がなくても良いですが、やってみました。シンナーで拭き取れば画像のようになります。剥がない人はそのまま上から塗ってOK、剥いだ人はプライマーを塗りましょう。FIXプライマー(大阪プラスチックモデル)・プラスチック用プライマー(アサヒペン)・Vカラークリアー(イリサワ)あたりが良いかと。もしくはガイアノーツのツールウォシュで溶いたクリアーを吹きつけても密着すると思います。トルエン成分が強いので食いつきが良いって事ですね。その他ロックペイントのシンナーなどでも同じ効果が得られると思います。(※剥ぐときはあんまりきついシンナーだとPVCを犯してモケモケになっちゃいます。サラッと拭き取る感じで。)

B塗る
顔、塗れました。 「えーっ!間の工程は?」って思いますか? ソコは画像を載せても意味無いと思うんスけど・・・まぁソレもアレなんでフォトショップで描いたプロセスを掲載しときます(下手ですが^^;。)

@塗装を剥いだモノ A肌を塗る(ラッカー塗料) B白目を塗る(ラッカー塗料)
C瞳を描く(エナメル塗料) Dマツゲを描く(エナメル塗料) E眉毛とホクロを描く(エナメル塗料)

◆「肌」を塗って「目」を描いて「紅」を引く・・・それだけの事でありまする^^;。んでは一通り注釈を。

B白目はラッカー塗料の白を筆描き。ラッカーを使うのは以降のエナメル筆描きで、失敗したらエナメルシンナーで拭き取れば元に戻るから。

C瞳は外輪を濃い色で描いて虹彩の色を単色で置く、最後に光りを入れるだけで良い。この大きさのフィギュアに虹彩や瞳孔の描きこみは不要。虹彩は描きこんでも良いが、視認しにくいと言う点で労力が報われない。瞳孔は入れると焦点を合わせるのが面倒くさい。ソコをオミットしてもそれなりに見えるのなら簡単で良いぢゃん?

Dマツゲはだいたいこんな感じで描きこめばエエですわ。E眉毛も任意に描きこむ。一発で決める必要は無い。描きこむのに失敗したらエナメルシンナーを使ってビビッた線やはみ出た部分を剥ぎ取れば良いだけです。F紅を引いて終了。

更にパステルを使ってチークを引いたり、同じくパステルをファンデーションに見立ててTゾーンを強調したりするとらしくなる・・・って感じで。
F唇を描く(エナメル塗料)

パステルは色々と使えるんだけど、自分は面倒臭いのでラッカーで調子をつけちゃいます。ソレをするには調色する必要が有るし、ピンポイントで吹けないとイケナイ。慣れてる人ならその方が早いかな? パステルはサンドペーパーで粉にしたモノを綿棒で擦りこめば良いです。注意するのは薄い色から付けるって事、いきなり濃い色だと下地色に食いこんじゃってリカバーが大変。このやり方はメイクに近いかもネ、なので女性ならイメージ沸きやすいかと。

B完成
瞬間接着剤でグチャっと付けてハイ完成。他の作業の合間でチョコチョコ手を入れ30分ほど集中仕上げって感じで出来ました。顔以外は弄ってませんが、違和感無いと思います。顔の他は弄らなくても良いクオリティになってますね。
製品に付属のベースは画像のとは違います。専用の意匠ベース、コレの為に作ったヤツが付属されてます。・・・って事でやってみようって人は是非トライしてみてください!

【おまけ】
PVC完成品版をガチで彩色したのが以下の画像。接合部分を全て一端切り離し、角度調整や間詰めを行います。特に首の長さと髪の毛の収まりが気になったのでソコを重点的に改修。
ベースの下に更にベースをつけて木目調塗装、腕や手首の角度も弄りました。
顔も書きこむ事でリアル感が増しますね。が、言うてもセミリアル系なのでソコソコにしておく。ポイントは瞳の大きさ。ほんのコンマ数ミリの差でもココで随分印象が違ってきます。
ケーブル自体はエエのを使ってくれてるのでそのまま流用、しかし端子がデカ過ぎると思ったので金属製のモノに変換。
ライデン(カバンね)以外はフル・リペイント。ライデンは「使いこんだ感」が欲しいのでその色合いが丁度良い。銀塗装の部分はボッテリした感じなので、全体的にシャープなシルバー色に変更。全体的に素材感表現をしたり、汚しやスミイレを丁寧にやることでメリハリと立体感が強調されます。これはどんな模型塗装でも同じだけどね。

で、完成!・・・ってここで遣り残した事に気付く。「泣きボクロ」書くの忘れてるやん俺^^;。
<YATA-LOG