ガラフィンク
怪物屋
お客さんは元バイク乗りで、昔から「トロイリーデザイン」が好きな方でした。このキットがリリースされた時には直感的にイメージが結びつき仕上がりが浮かんだそうです。その方が思ったような完成品になってるのだろーか?と思いながらも、まぁすんなりOKが出たので概ね思い通りになってるのではないかと・・・ってもソノ為に幾度となく意見交換をしたんですけどネ。
何がしんどいかと言うと、このキットを綺麗な仕上げにせねばならなかったという部分。参考作例のようなラット・カー仕様でデカールなんかも貼りこまないってんならサクサク進むだろうと思います。マズは車部分の歪を抜き(パテで)結構な面研をするところから始まります。最終はデカールの貼りこみおよびクリア層の面研など、とにかく終始磨き倒すってな作業のオンパレード。立体的なパースがついてるキットなので貼りこむデカールも左右で大きさを変える必要が有り、そのバランスをとる為に出力を繰り返して調整しました。
メインのガラモン部分は正直簡単(笑)。モチロン可能な限り手を入れましたが思った以上に時間を取られる・・・なんて事は有りません。なおポップな感じを残したいので怪獣なんだけど彩度高めの明るい色を使うようにしています。
ベースに傾斜をつけたり立体ロゴも湾曲させたりと色々やってますが、ココも「思った以上に時間が懸かる」というワケで無し。やはりなんと言っても車両部分ですね、遅々として仕上がらなかったのは(^^ゞ。車体ベース色のモヤモヤ模様とか気が狂いそうな事やりましたヨ〜・・・とまぁ振り返ればしんどい事の多かった作例ですが、このキットはやはりイイ!左右を非対称にしてコミカル感を出してる部分とか、車体の踊り具合なんかが趣味的にツボ。怪獣ファンにはあんまり受け入れられないのかも?だけど、ラットフィンクとかが好きな人にはタマンネ〜んじゃないでしょうか?

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