COYOTE
TAKARA/atelier iT
ドールの嫌なところは、そのスケール感の無さ。いろいろと
ポーズがとれて遊べるんだけどねぇ^^;。

各部パーツの出来は凄く良いし、アフターパーツのヘッドも
高レベルで充実。でも「可動する」事が前提の為におかしな
事になっている。

例えばチャックもそうだしボタンもそう。更に言えば生地の
厚みや繊維の大きさに至るまで、全くスケールが合ってい
ない。

それもその筈、実際の人間が使用する最小のモノを流用
しているに過ぎないからだ。

そうではない作り起しのパーツについては非常に良い。「手」
一つとってみてもめっちゃ上手いです。プロ原型師と言う
人間でココまでまともな手を作れる人間が一体どれほど
いるだろう?ってレベル。

概ねリアル志向のドールなだけに、そして上記のような精度
のパーツが揃っているだけに、スケール感無しの服飾に
ゲンナリしてしまうのだ。

既製品の流用をする場合、また手縫いで服装を表現する
場合、スケールダウンに共なうディフォルメを加味したとして
も許せる限界は1/3スケールドールが限界だと思います。

なので仕事としては、このジャンルには手を出さない。「遊び」
として個人的に楽しむのがベターだなって見解。

そう割りきればナカナカに面白いジャンルです。手持ちの
パーツを組み合わせたり、服を着回す事でお手軽なオリジ
ナルが出来あがるから。
必要無いのにボディも彩色してます^^;。「遊び心」を発揮すると面白いですねぇ。
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