BATMAN
BILLIKEN(2nd)
バットスーツは黒だけど、だからと言って黒のベタ塗りにしてしまうと抑揚の無い仕上がりとなってしまう。単色に見えるものほど「テクスチャー表現の幅」が問われる実は難しい塗装の一つ。特に商売として塗装の請負いをやっている身としては、こういう部分に「仕事」をしてあげないと見せ場がなくなる・・・と言うか、つまり料金を請求しにくくなると言う事です^^;
作例においては各部にどのような素材を使っているのか?をマズは考える。実際にどんな素材を使っているのかは判らないし、調べ上げるほどマニアではないので任意で決めました。自分がこのスーツを作る場合、素材は5点ほどかな?と。ウェットスーツを基本に、合成ゴム・ラテックス・レザー・ポリプロピレン・・・て感じ。それらの素材は同じ黒でも並べたら同じに見えません。つまり5パターンのテクスチャーが有り、それぞれを1色と換算すると5色の混合スーツという解釈ができる。
そうやって塗り分けた実物にはその情報量が入ってます。そこにさらに陰影と光の表現もしているので、一見「黒」だけどケッコウ複雑な構成になってるんじゃないかな?・・・って写真では分かりにくいかもしれないけど^^;。
以前に塗った作例も残しといたので、ソレと見比べても面白いかと。この作例では目のモールドを埋めたけど、前のはそのままです。逆に顔部分を繰り抜いて「付属の別顔」にすげ替えた前回と違って今回のはそのままです。

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